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働き方改革に欠かせないセルフ・リーダーシップ

働き方改革は、今、日本企業にとって最も重要かつ緊急な課題の一つです。働き方改革で企業が目指すのは、多様で柔軟な働き方を促進しながら生産性を向上させることですが、その具体的取組みの一例としてテレワーク導入があります。ご存じのとおりテレワークとは、オフィスから離れたところで働くことで、在宅勤務、サテライトオフィス勤務、モバイル勤務などが含まれます。
テレワーク導入には主に次の2つのメリットがあります。

・通勤に時間とエネルギーを費やすことがなくなり、生産性が向上する
・育児や介護等と両立しやすくなり、離職率が改善する

テレワーク導入におけるハード面とソフト面の課題

一方、テレワーク導入の課題や障害もいくつかあり、二の足を踏む企業が依然として多いようです。中でも、IT環境の整備・情報セキュリティの確保といったハード面の課題と、部下の様子が把握できないことに対する上司の不安といったソフト面の課題があげられます。

ハード面の課題は、IT投資にお金さえかければ解決は可能でしょう。ソフト面の課題については、企業の風土や長年にわたって染みついた意識の問題であるため、厄介です。ソフト面の課題克服のためには、上司、部下双方の意識を変え、新しいスキルやコミュニケーション手法を身に着けることが必要です。特に、部下側が自立的に動き成果を出せるようになるためのセルフ・リーダーシップを強化することが欠かせません。

部下側のセルフ・リーダーシップが上司の不安を解消する

「自立的に動き成果を出すこと」、すなわちセルフ・リーダーシップを発揮するときの要諦は次の3つにあります。

1.達成すべき目標や実現すべき成果を上司と握る
2.自分が必要とすることを自ら獲得する
3.質の高い会話を上司と定期的に持つ

これらをしっかり抑えれば、遠隔で管理しなくてはいけない上司側の不安も解消されることでしょう。

まず、1番目の「達成すべき目標や実現すべき成果を上司と握る」ためには、目標やタスクをSMARTに描き、それを部下が上司に確認することです。ちなみに、SMART目標という表現を聞いたことがある方は少なくないと思いますが、ブランチャードのSMARTは少しユニークで、次のキーワードで構成されています。
S=Specific具体的、 M=Motivating 意欲的、 A=Attainable 達成可能、R=Relevant 関連性がある、T=Trackable 追跡可能

2番目の「自分が必要とするものを自ら獲得する」ためには、テレワークを行う社員が、目標に対して自身の技能や意欲はどういうレベルにあるのかを自己診断することで、自分が必要とするものを明確化します。そして、それを獲得すべき積極的に上司や同僚に働きかけます。例えば、「この仕事は自分にとって初めてであり、やり方がよくわからない」ということであれば、仕事を進めるにあたって上司からの助言が必要です。その場合、テレワークを行う社員自らが積極的に上司または然るべき人に連絡をとり、助言を仰ぐということをすべきです。
あるいは、「成果を出すために必要な知識は有しているが、途中で不安になることがあるかもしれない」という自己診断になったとします。そのようなときは、上司または然るべき人に、「大抵の場合は大丈夫ですが、何か困ったことが生じたときには相談にのっていただけますか」と伝えておきます。職場を共にしていれば、困っている部下や後輩に気づいた誰かが声をかけてくれることもあるでしょう。しかしテレワークでは、本人が自ら声をあげなければ他者は気づきませんから、こうした自己診断と、それに基づいた必要な支援を自ら周囲に依頼することが大事になってくるのです。

3番目は「質の高い会話を定期的に上司と持つ」。「質の高い会話」とは、限られた機会や時間の中で、仕事の進捗確認に加え、必要な助言をもらったり、あるいは共にブレーンストーミングをしたりなど、仕事の成果創出につながるような話し合いを行うということです。そのためには、上司とテレワークを行う社員の間でマネジメント言語や会話の進め方について共通認識を持っておくことがポイントです。そして、テレワーク中は、たとえば週に1回は職場に出向くなり電話なりで、上司とこのような面談を行うようにするのです。

以上の3つの要諦が学べるのが、ブランチャード社が開発した「セルフ・リーダーシップ」研修です。上司側が「状況に合わせて対応するリーダーシップ」を学ぶだけでなく、部下側が「セルフ・リーダーシップ」を習得することで、テレワークにおけるソフト面の課題を乗り越えることができます。もちろん、この研修はテレワークをしていない場合でも充分に有効です。働き方改革のツールとして、「セルフ・リーダーシップ」研修を是非ご検討ください。

セルフ・リーダーシップの公開講座情報はこちら(PDFが開きます)

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