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ケン・ブランチャード社からの最新情報リーダーシップ・部下育成

2022年の人財開発・教育研修の注目ポイントは?―ブランチャード2022 Learning & Developmentトレンド調査

ケン・ブランチャード社から「2022 Trends: Learning and Development in a Hybrid World」が発行されました。これは、同社が毎年実施している、アンケート調査を基にした人財開発・教育研修の動向に関する調査研究の最新版です。本報告書では、出社とリモートが混在するハイブリッドの働き方における人財開発・教育研修が、2022年にどう展開していくことになるのか等を考察しています。ここに調査結果の概要について、ご紹介いたします。

なお、アンケート調査は、ケン・ブランチャード社が世界中の企業の約800名の人財開発・教育研修の責任者や担当者を対象に2021年11月に行ったものです。

ハイブリッド下で浮上する3つの課題

アンケートは、まず、「ハイブリッドな働き方に移行する中で直面している最も困難な課題は何か」という質問から始まりました。自由回答式で寄せられた様々な答えをテキストマイニングで解析したところ、主に3つのテーマに集約されました。

一つ目は、「従業員はより忙しくなり、疲弊が増し、学ぶ時間を取れなくなっている」ということです。ハイブリッド下では、オンとオフの境目がなくなり、気づかずに長時間労働をしてしまっていたり、昼夜問わず来るメールに対応するようになったり、出社とリモートの両方に対応するために作業量が増大してしまったりということが起きています。

二つ目は、「つながりが希薄化している」ということです。オンライン上でチームビルディングや従業員同士の懇親会などをどれほど工夫して行っても、やはり対面での人との交流に勝ることはできないというのが、2021年を通しての実感のようです。その結果、孤独感を感じる従業員が出てきていたり、従業員同士の関係構築が損なわれたりしていることが危惧されています。

三つ目は、「教育研修をバーチャルやオンラインに切り替えたことへの苦労や不満」に関することです。苦労してバーチャルやオンラインの研修に切り替えたものの、対面式の研修ほど教育効果が得られていないのではないかという不安が生じているようです。実際、「バーチャルやオンラインは、対面式より効果が下がると思う」と答えた人の割合は53%でした。昨年では、その割合は51%でしたから、バーチャルやオンライン方式に慣れてきているはずなのにも関わらず、その効果への確信は下がってきていることが伺えます。

なお、「バーチャルやオンラインの研修をより効果的にするのに何が必要か」については、講師による受講者の巻き込みや、受講者同士のやりとりの機会を増やすことが挙げられています。

モダリティ(研修提供方式)は進化する

「コロナ前、最中、後のそれぞれにおいて、どのモダリティ(研修提供方式)が求められるか」の問いに対しては、次のグラフのような結果が出ています。ブルーの線が対面式研修、緑がバーチャルで集合する研修、ピンクはオンラインの自習型学習を示しています。

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バーチャルの研修は対面式ほど効果がないのではないかという見解が多数ありましたが、アフター・コロナでも、緑の線(バーチャル式)がブルーの線(対面式)を上回っている点が興味深いところです。1年前のアンケート調査では、アフター・コロナではブルーの線が緑の線を上回っていましたので、昨年に増して、バーチャル研修が重視されていることが見てとれます。

「もし、教育研修予算を増やすことができたら、何に使うか?」という選択回答式の質問に対しては、一番多かった回答は「ワークショップ方式をラーニング・ジャーニー方式に変えること」で、47%の人が選びました。ラーニング・ジャーニーについては、以前の記事「C&M方式で身に付けるセルフ・リーダーシップ」を参照いただきたいですが、ひと言でいえば、単発の研修ではなく、通常業務する過程で随時、学習が織り込まれていく新しいモダリティ(研修提供方式)です。単発の研修よりも、学習したことを実務の中で実践していくことが促進され、学習効果の持続が確実になります。これは、今後の教育研修における最重要テーマの一つになっていくことでしょう。皆さまの組織では、ラーニング・ジャーニーをすでに取り入れていますでしょうか?

なお、2022年に重視する研修のトピックとして挙がったもののトップ3は、「コーチング」「チームのリード」「変革マネジメント」で、この傾向は昨年の調査結果から変わりありませんでした。学ぶべき内容は不変である一方、モダリティ(研修提供方式)は変化していることが最近の特徴といえます。

人材開発・教育研修のパートナーとして:ブランチャード・ジャパン

このような動向を踏まえながら、ブランチャード・ジャパンは2022年も、クライアント企業様の人財開発・教育研修を全力でご支援してまいります。昨年リリースした、「C&M方式セルフ・リーダーシップ」プログラムでは、ラーニング・ジャーニーという新方式を体験することができます。また、お馴染みSLII®に加え、トップ3のトピックスそれぞれについても適したプログラムもご提供しています。

★コーチング:「コーチング・エッセンシャルズ
★チームをリードする:「チーム・リーダーシップ
★変革マネジメント:「変化に向けて人々を導く

来年の研修企画に向けて、どうぞお気軽にお問合せください。

・レポート原文はこちら

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