SLII®のエッセンスを5分間で学ぶ動画ができました。すでにSLII®の講座を受講された方は、復習としてご覧になってみてください。また、SLII®をご存知ない周りの方に、SLII®が何であるかを簡単にご紹介することにも使っていただければと思います。ただし、この動画では、エッセンスだけが紹介されており、SLII®を正しく理解し、実践できるようになるためには、2日間の講座の受講が必要であることは言うまでもありません。
動画は英語ですので、要訳を以下につけておきます。
[vimeo 128747049 w=500 h=281]SLII-Partnering-for-Success-(1) from Blanchard International Japan on Vimeo.
SLII®は、リーダーがメンバーと適切なコミュニケーションをとれるようになることを後押しするモデルです。なぜ、このことが大切なのか、考えてみましょう。皆さんが、これまで見てきた良いリーダーシップと悪いリーダーシップを思い起こしてください。
最悪なリーダーシップといえば、「メンバーに十分な知識と経験があるのに、細かい指示をどんどん出す」、「近寄りがたく、考えが凝り固まっていて、人の話を聞かない」といった例がよくあがります。このようなリーダーの下では、メンバーは怒り、落胆、イライラ、疲弊、混乱などを感じるようになり、最高のパフォーマンスを発揮することができなくなります。
では、最高のリーダーシップといえば、どんなことが思い浮かぶでしょうか?最高のリーダーは、相談しやすく、自分を信頼してくれていて、仕事を教えてくれたりフィードバックをくれたりし、柔軟に対応できる、といった例がよくあがります。このようなリーダーの下で働くメンバーは、コミットメントが高く、忠誠心があり、前向きで、リーダーからの信頼に応えようとします。
ケン・ブランチャード社は、1000人以上を対象とした調査を行った結果、最も優れたリーダーシップは、状況に対応できるリーダーシップであることを突き止めました。それは、メンバーのニーズに応じて、リーダーのスタイルを合致させ、目標や業務に対して適切に指示や支援を提供していくようなリーダーシップです。
このようなことは当たり前のことかもしれません。しかしながら、この当たり前のことが、ほとんど実践されていないという現状があります。調査によると、54%の管理職は部下に対し1つのリーダーシップスタイルしか使っていません。また研修を受ける前には、1%の人しか、4つのリーダーシップスタイル全てを使うことをしていません。その結果、ミスマッチが生じ、組織の業績の低下を招くことになります。
そうならないために、リーダーは、メンバーのニーズに合わせて4つのスタイルを使い分けて、メンバーとコミュニケーションをする必要があります。特定の目標や業務において、メンバーがどのような「技能」と「意欲」を有しているかに応じて、4段階の開発レベルのどこにいるかを見極め、それに合った指導をするのです。
では、その4つのスタイルを紹介しましょう。
S1(指示型)のスタイルは、「意欲満々の初心者レベル」のメンバーに対し、技能習得を促進するために使います。
S2(コーチ型)のスタイルは、「期待が外れた学習者レベル」のメンバーに対し、再度、教え、活性化するために使います。
S3のスタイル(支援型)は、「慎重になりがちな貢献者レベル」のメンバーに対し、自信を高めてもらうために使います。
S4のスタイル(委任型)は、「自立した達成者レベル」のメンバーに対し、その人の貢献を認めるために使います。
SLII®の狙いは、メンバーとパートナーシップを構築し、彼らが最高の力を発揮できるようにすることです。最高の上司になりたいと思う方は、SLII®を是非学んでください。あなたのリーダーシップがきっと変わります。
Leadership Difference ®