SLII®エクスペリエンスで学ぶことの一つに、リーダーとメンバーによる6種類の話し合いがあります。
これは、組織の目指す方向性とメンバーの目指すことのベクトルを合わせ、メンバーが自立して組織目標達成に貢献できるようになるよう育成し、最終的に仕事の成果とメンバーの成長の両方を実現するために必要なプロセスです。
6種類のうち、まず1つ目は、「整合のための話し合い」です。ここでは、組織の目指す方向性に鑑み、メンバーが達成すべきゴールは何かを話し合うことが目的となります。「ゴールを設定するときにはSMARTに」と聞いたことがある方は多いと思います。ブランチャードでも、SMARTなゴール設定を奨励しています。(ただし、ブランチャード流SMARTゴールは、一般的な定義と若干異なります。どこが異なるかは別の機会にご説明します。)
ゴールが明確になれば、それに対してのメンバーの開発レベルを把握することができます。
なお、「整合のための話し合い」は基本的にリーダーが主導します。
次の4種類の話し合いは、メンバーがゴールに向かって業務に取り組むときに、メンバーの技能と意欲を引き上げるための話し合いです。メンバーの開発レベルに応じて、S1、S2、S3、S4の4種類の話し合い方法があり、次のようなことに力点を置きます。
S1:学習プランの作成、やり方を教える、例示する、情報・リソース・解決策を提供する
S2:問題解決にメンバーを関与させる、再度教える、フィードバックする、励ます
S3:耳を傾ける、励ます、求められたらアイデアを提供する、過去の成功体験を振り返る
S4:技能・意欲を評価する、自主性を支持する、他者を指導する機会を与える、創造性と革新性を奨励する
最後の6つ目は、メンバーが主導する話し合いです。メンバーが、話し合いのトピックを選択し、メンバーがリーダーにどんなサポートを求めたいのかを伝えます。
話し合いにあたってはこのような種類を意識することにより、リーダーとメンバーの間のコミュニケーションの質が格段に高まります。組織内のコミュニケーションの質の向上は、一連のブランチャードのプログラムが共通して狙う効果です。
SLII®エクスペリエンスでは、これら6種類の話し合いについて、動画で学習したり、具体的な話し方の練習をしたりします。是非、SLII®エクスペリエンスをexperience(体験)してみてください!
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