SLII®では、リーダーが部下と定期的に個別の話し合い(one-on-one)を持つべきで、その話し合いは部下が主導し、リーダーは聴き役に徹すべきということを提唱しています。しかし、それを聞いた企業のマネジャーの方からは、こんな声が出ることがあります。
- 定期的に部下それぞれと1対1で話し合うには忙しすぎて時間がない
- 生き馬の目を抜く競争環境下で、部下の話を悠長に聞いていては競争に負けてしまう
- 部下の話を聴いているだけではリーダーらしくないではないか
そこで、今回は、最近シリコンバレーの起業家の間で「経営のバイブルだ」と評判になっているベン・ホロウィッツ著『HARD THINGS』(2015年・日経BP社)から、部下との話し合いの重要性を述べた一節をご紹介しましょう。
著者のホロウィッツ氏は、アメリカでベンチャー企業を立ち上げ、数々の困難を経て成功させた実績を持つ、著名なベンチャーキャピタリストです。自身の起業体験から得られた教訓を次世代に共有したいと本書をしたためたと言います。本書の中で、ホロウィッツ氏は、世に出回っている経営の教科書のほとんどは、キレイごとばかり書いてあって役に立たず、現実はドロドロとした戦いの連続だというような趣旨のことを言っています。そして、そのドロドロとした戦いにどう対処してきたか、どんな悪態をついていたかまで含めて、生々しく赤裸々に、時には少々下品な言葉まで使って紹介しています。
そのホロウィッツ氏が部下との話し合いについて、下記のように書いているのです。
- 上司が定期的に部下と個別の話し合い(one-on-one)を持つのは極めて重要
- その話し合いにおいては、上司ではなく部下がアジェンダを用意する
- 話すのは90%が部下、10%が上司であるべき
- 口が重たい部下の場合は、上司が上手に質問をして、部下の考えを引き出してあげるとよい
これはSLII®の教えそのものですね!
最も変化の激しいシリコンバレーのIT業界に身を置き、倒産の危機に瀕し資金繰りに奔走していた起業家ですら、部下との個別の話し合いを実践していたのです。SLII®の教えは決してキレイごとではないといえそうですね。
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