
まず自分をリードする:なぜセルフ・リーダーシップがすべての始まりなのか
成長するのに誰かの許可がいるのでしょうか?誰かの許可を待ってはいませんか?
多くの人が、「指示に従う」「期待に応える」「求められたことをこなす」といった力を育てながら成長します。でも実は、もっと早い段階で教わるべきなのに、誰からも教わることのない力があります。
それが「自分自身を導く力」です。
もし私たちが、この力をもっと自然に身につけていたら――どうなっていたでしょうか?
ブランチャードでは、これを**セルフ・リーダーシップ**と呼んでいます。
セルフ・リーダーシップとは何か?
セルフ・リーダーシップとは、「自らの成長の主導権を握ること」です。
誰かに目標を決めてもらうのを待つのではなく、
課題を解決してもらうのを期待するのでもなく、
「次に何をすべきか」を誰かに委ねない姿勢のこと。 たとえ困難な状況であっても、
「自分はどう在るか」を自ら選び取る力――
それが、セルフ・リーダーシップです。
セルフ・リーダーシップとは、必要なサポートをためらわずに求めることです。
自分の成果をしっかりと喜び、失敗も受け止めながら、そこから学び続けていく姿勢が大切です。
そして、未来を切り拓いていく責任が自分自身にあることに気づくことでもあります。プレッシャーに感じるかもしれませんが、実はこれこそが自由の始まりなのです。
なぜそれが重要なのか
自分の成長を自分でコントロールするようになると、ただ流される日々から抜け出し、自らのキャリアを設計できるようになります。その瞬間から、すべてが変わり始めます。
- すべての答えが揃っていなくても、より自身が持てるようになります。
- 仕事とも、チームとも、そして自分の目的ともより深いつながりを感じられるようになります。
- どうしたら必要な支援が得られるかがわかると、よりしなやかになることもできます。
- 自分にとって本当に意味のあるものを築いているからこその充実感も広がっていきます。
セルフ・リーダーシップは、複雑で不確実な時代の中でも、しなやかに成長し続けるための“スキル”と“マインドセット”を与えてくれます。ただし、他のスキルと同じように、それは「育てるもの」です。
自分自身をリードする方法
始めるための、小さくても意味のある方法をいくつかご紹介します。
- 自分に興味を持つ:何が自分を元気づけ、何が疲れさせるのか。何をもっと学びたいのか。そんなことに意識を向けてみましょう。
- 自分の目標を自分で設定する:上司の評価を待つだけではなく、「自分は何を目指して成長したいか」を考えてみましょう。
- 遠慮せず、伝える:あなたのニーズ・アイデア・成長への想いを言葉にして伝えましょう。
- 信頼できる人とつながる:セルフ・リーダーシップは、“ひとりで頑張ること”ではありません。特にあなたを信じてくれている、権威ある立場の人に目を向けましょう。彼らのサポートやメンターシップは、あなたの背中を力強く押してくれます。
- オープンでいる:フィードバックや変化、チャレンジに対して前向きでいましょう。それらは、あなたの成長を促してくれます。
- 自分に優しくする:セルフ・リーダーシップは「旅」であり、「目的地」ではありません。完璧でなくて大丈夫。 大切なのは、“前に進み続けること”です。
どこかから始めなければ、始まらない
あなたの成長には、価値があります。あなたの声には、意味があります。そして、リーダーシップは“あなた自身”から始まります。
もしあなた自身の成長に投資したいと感じているなら、
あるいは、自らの成長を主体的に進めようとしている部下を支援したいと考えているなら――私たちは、その歩みに寄り添いたいと願っています。私たちの「セルフ・リーダーシップ」プログラムは、あらゆるキャリアのステージにいる方々が、自信・スキル・マインドセットを育み、前向きに成長していくための支援を目的としています。
ブランチャード・ジャパンが開催する、セルフ・リーダーシップ公開講座の詳細を是非ご覧ください。
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著者について

ケイラ・ラッツ(Kayla Ratz)は、ブランチャードのシニア・マーケティング・ストラテジストです。彼女は、デジタルおよびコラボレーション空間を活用し、知識やソートリーダーシップ、インサイトの共有を通じて、世界最高のリーダーと学習者の育成を支援することに注力しています。人と人をつなぎ、信頼関係を築きながら、それぞれが持つ可能性を最大限に発揮し、意義のある仕事に取り組めるよう促す――そうした創造的かつ革新的な戦略の開発に、彼女は情熱を注いでいます。

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