日立Astemoの挑戦ーSLII®を活用して新たな組織文化をつくる
SLII®導入の背景
2021年に誕生した日立Astemo株式会社 様(以下、日立Astemo*)は、「世界をリードする先進的なモビリティソリューションの提供を通じて、持続可能な社会と人々の豊かな生活の実現に貢献すること」を使命として、日立オートモティブシステムズ、ケーヒン、ショーワ、日信工業の4社の合弁により設立されました。現在、自動車業界において成功のカギを握るCASE分野(Connected, Autonomous, Shared, Electric)で、幅広い製品の供給を世界中で行っています。
日立Astemoは、様々な職種、組織、地域、国籍を持つ人々で構成されています。新たな組織文化の醸成を目指し、組織体制、業務プロセス、人事制度やITシステムといったハード面の統合に加え、新たな組織風土づくりなどソフト面の統合に力を入れています。
ブランチャード社のSLII®は、世界で最も活用されているリーダーシップモデル。日立Astemoでは、このSLII®を活用して、全世界でマネジメントの考え方やスキルの共通言語化を図り、世界規模の新たな組織文化づくりに取り組んでいます。
組織文化づくりに向けた取り組み
日立Astemoでは、SLII®の共通言語化をリードする社内認定講師(約100名)を育成。アジア、ヨーロッパ、北米といった各リージョンで各国のHRBPを中心とした認定講師陣がチームを組み、新たな組織文化づくりに向けて活動しています。具体的には、ベテラン講師と新米講師がペアになって活動を行ったり、認定講師同士がフィードバックし合い、SLII®モデルをさらに分かりやすく伝えるべく研鑽に励んでいます。さらに、中国では、認定講師に対して認定証を発行して、会社からの承認を目に見える形で行い、認定講師の活動に向けた意欲向上につなげている等、その国の文化に合わせた工夫も同時にしています。その結果、各国のマネジャーからは、「(SLII®モデルは)日々の業務、面談、評価などに活用できる」、「直面しているマネジメント課題の解決に活用できる」などの声が聴かれるようになっています。
愚直に実践を続ける
ブランチャード博士の研究結果によると、新たな学びを確実に実践につなげる方法は、次の3つであることが分かっています。第一に、情報過多に気をつけ、エネルギーを多くのことより少数のことに集中させること。あれこれ手を出して、中途半端につまみ食いすると、結果が出にくくなるばかりか、逆効果になることも。そして第二に、物事をポジティブに受け止めること。こんなことやっても仕方がない、できそうなことだけをやればいい等、の受け止め方にはくれぐれも注意が必要です。そして第三に、実践する仕組みを整えること。徹底的に繰り返して実践できる仕組み、例えば、SLII®を実践した結果の共有と対話会、等です。まさに日立Astemoで実践していることです。
日立Astemoでは、今後、組織文化づくりをさらに加速するため、幹部向けにSLII®セッションを増やし、また現在のHRBPを中心とした講師陣に加えてビジネスラインの人財にも協力を仰ぐ予定です。新しい学びを実践に繋げるために、ブランチャード理論に基づく活動を愚直に継続されています。
組織文化づくり、SLII®にご興味のある方は、是非お問い合わせください。
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<*日立Astemo株式会社 様について>
売上収益:約1.9兆円 (2023年3月期連結IFRS)
資本金 :1,219億円 (2023年11月30日時点)
社員数(連結):約90,000人 (2023年11月30日時点)
事業内容:自動車部分品及び輸送用並びに産業用機械器具・システムの開発
製造、販売及びサービス
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