2019年における人財開発のトレンド(その1)~ケン・ブランチャード社の調査結果から
2019年1月21日にブランチャード・ジャパン主催ランチョンセミナーが開催されました。これは、ケン・ブランチャード社のリチャード・パウンド氏(グローバルパートナービジネス担当バイスプレジデント)ならびにポール・マーフィ氏(APACオペレーション担当ディレクターの)の来日に伴い行ったイベントで、多数のクライアント様にご参加いただきました。
セミナーでは、ケン・ブランチャード社独自の調査結果に基づいた2019年の人財開発担当者の優先課題ならびにテクノロジーのトレンドについてのプレゼンテーションが行われました。今回の記事では発表内容のうち前者(人財開発担当者の優先課題)の概要を、次回に後者(テクノロジーのトレンド)の概要についてご紹介します。
世界の人財育成担当者にとって2019年に最も重要な課題とは
ケン・ブランチャード社では2018年の終盤に米国ほか世界各国の企業の人財育成担当者にアンケート調査を実施した。そこで、「2019年に最も重要となる課題は何か」を問いかけた。通常のアンケートであれば、あらかじめ用意された回答項目から選択肢を選ぶ方式が多いが、今回の調査は、自由回答式で行われた。その結果集まった、実に多岐にわたる回答に対して、テキスト・マイニング分析によって得られたサマリーが以下である。
英語原文:
Exploring different learning modalities (12%) to teach frontline and mid-level leadership skills (28%) to create an adaptable, agile, cohesive culture with a focus on trust, coaching, collaboration, empathy, and service (13%).
活用を検討すべき学習様式にはどんなものがあるか?
優先課題の1つとして挙げられた「様々な学習様式の活用」であるが、注目すべき具体的な学習様式にはどのようなものがあるだろうか。次の表にある7つの様式が2019年のトレンドとして挙げられる。
現場リーダーや中間管理職に学ばせたいリーダーシップ・スキルとは?
もう1つ、優先課題として挙げられていたのが「現場リーダーや中間管理職にリーダーシップ・スキルを教える」ことであったが、具体的にはどのようなスキルの強化が必要なのだろうか?今回のアンケート調査で浮上したのは次の5つのスキルだった。
1.信頼関係構築
2.コーチング
3.チェンジ・マネジメント
4.傾聴
5.従業員のエンゲージメント向上
2019年もリーダーシップ開発課題が山積!
また、アンケートでは、リーダーシップ開発に関する以下の課題について、どの程度の懸念があるか、そしてどのくらい効果的に対処できているかを定量的に回答してもらった。
1.現場リーダーの育成
2.リーダーシップ・ギャップへの備え(=将来のリーダー候補が揃っているか)
3.全ての階層のリーダーをコーチ型に
4.中間リーダーの育成
5.チームをリードするスキルの開発
6.信頼関係の構築
7.現場社員を積極的なセルフ・リーダーに
すると、全ての項目で、懸念はかなりあるものの、あまり効果的に対処できているとは言えないという状況が明らかになった。
最後に、こうしたリーダーシップ開発課題に取り組むための予算を社内で確保するために、リーダーシップ研修の投資費用対効果(ROI)を計算する方法が紹介されました。
次号のテクノロジーのトレンドについての記事もどうぞお楽しみに!
なお、ブランチャード・ジャパンでは、リーダーシップ開発の課題に対する各種ソリューション(研修プログラム)を用意しております。
・現場リーダーの育成 → マネジメント・エッセンシャルズ
・コーチ型リーダーの育成 → コーチング・エッセンシャルズ
・中間リーダーの育成 → SLII®
・チームをリードするスキルの開発 → チーム・リーダーシップ
・信頼関係の構築 → 「Building Trust」(近日中に日本語版リリース予定)
・社員をセルフ・リーダーに → セルフ・リーダーシップ
無料説明会も開催しております。
どうぞお気軽にinfo@blanchardjapan.jpまでお問合せください。
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