お問い合わせ
  1. HOME
  2. リソース
  3. ブログ一覧
  4. リモートで管理する:ポストコロナの仕事の在り方
  • SHARE
  • facebook
  • x
ケン・ブランチャード社からの最新情報

リモートで管理する:ポストコロナの仕事の在り方

人事・人材育成担当者向けのオンラインメディア「HRGrapevine」2021年3月号に、ケン・ブランチャード社のシニア・コンサルティングパートナーであるジョン・へスターが寄稿しました。テーマは、コロナのパンデミック後に予想される仕事の在り方とリモートのメンバーの管理法についてです。記事の要旨を、ここにご紹介いたします。

原文はこちら

ハイブリッド型の働き方への対応を迫られるリーダーたち

新型コロナによる衝撃への緊急措置的対応を乗り越えた今、人財関連担当者の関心はポストコロナの動向に移ってきている。

1つ確かなことは、新型コロナがなくなってもリモートワークがなくなることはないということだ。多くの調査会社は、2021年はコロナ禍以前と比較して、在宅勤務の従業員数が2倍になると予測している。すなわち、リーダーの立場にいる人々は、従業員の管理の仕方を見直さねばならないということになる。有識者は「リーダー層には、ハイブリッド型の働き方(出社と在宅勤務の組み合わせ)をする従業員を管理するスキルが欠けている」と指摘している。

リーダーたちは、ポストコロナの組織の長期的ニーズについて検討を始め、新しいハイブリッド型の働き方への対応に備えようとしている。「物理的な職場」を今後はどう位置づけたらよいのかについての考え方は大きく変化していて、そのような将来に望まれる組織文化についての検討が始まっている。

新しい規範と境界線を設定する

物理的な職場に出社して働くのであれば、始業時間と終業時間が自ずと明確になるが、在宅勤務では境界線が曖昧になる。在宅勤務をする人たちの大多数は、境界線を設定するのが上手くなく「仕事の終わり」がはっきりしないため、過労に陥りがちだ。在宅勤務は、時間を柔軟に使えるというメリットがある一方で、「決して非番になることがない」という感覚に見舞われるリスクもある。経営幹部は人事責任者と協力して、応答の仕方、コミュニケーション、パフォーマンスについてどういったレベルを従業員に期待するかを明確にし、新たなる企業文化を構築する必要がある。そのためには、リアルで会うのはどういうときか、オンラインプラットフォームでどうコミュニケーションをとるか等、新しい規範と規律に関するトレーニングが必要となる。

成果に焦点を当てる

業績管理の仕方も変わる。従業員の生産性をオフィスの椅子に座っている時間で測定するのはそもそも得策ではなかったが、これからは、時間ではなく結果が重視される。ポストコロナのリーダーはどのように成果を把握すればよいだろうか?それには、従来以上に物事の組み立て、明確さ、透明性が必要になる。目標設定においてもそうだ。つまり、いつまでに何を達成するかを明確に特定する必要がある。

また、日々のコーチングを再考する必要がある。マネジャーが部下の仕事を把握すべく行う定期的な1対1の話し合い(ワン・オン・ワン)はマネジャーの優先事項になるはずだ。毎週または毎日行うべきだろう。そこでの議題は部下側が設定し、部下が考えていることや直面している課題について話し合う。マネジャー側は、「調子はどう?」や「私に何をしてもらいたいですか?」といった質問をするのがよい。

コミュニティの構築

リモートワーカーは、以前は少数派であったため、成長の機会、組織での出来事、そして懇親会などに縁遠く、仲間外れをされているように感じたこともあったであろう。在宅勤務が多数派となった今、リモートコミュニケーションに皆が注目するようになったのは良いことだ。従来からのリモートワーカーは、同僚との相互理解がずいぶんと進んだと言っている。フレキシブルな勤務場所というのが恒常的になる以上、組織は企業文化を強固に保つ方法を学ぶ必要がある。

学習と能力開発の役割

新型コロナによるパンデミックは、それ以前から必要であった改善・改革の必要性を露呈させたといえる。応急的な取組みでいったんは凌ぐことができたとしても、今後リモートワークをより良いものにするためにやるべきことは多い。この点において人財開発担当者は重要な役割を担っている。過去12か月間は、学習のためのコンテンツをデジタルに変換したり、バーチャルで届けたりすることに費やされてきた。これから注目すべきは、ハイブリッド型の働き方の世界でリードするために必要な新しいスキルをリーダーたちに身に着けてもらうことだ。

会社としてマネジャーに求めることを再定義し、ポストコロナにおいて部下を効果的に管理できるよう、マネジャーのスキルアップを図る必要がある。特に、次の3つに焦点を当てるとよい。

  1. (従業員に)注意を払い、気を配る
  2. (従業員間の)コミュニティを構築する
  3. (従業員の)パフォーマンスと育成を加速化する

※括弧内はブランチャード・ジャパンによる補足

これら3つに長けた「バーチャル・リーダー」を育成できれば、ポストコロナにおける企業の成功に大きく寄与できるだろう。より詳しく、そして実践的に学びたい方は、ケン・ブランチャード社の「バーチャル・リーダーシップ」研修プログラムの受講をお薦めする。

原文はこちら

最新の記事はこちら

誰もが恩恵を受ける、エンパワーメントの文化をつくる3つの鍵

リーダーにとって、チームが自律的に動ける組織文化をつくることは、常に重要な課題です。従来の指示型からエンパワーメント型の文化へ変えるには時間と労力がかかりますが

続きを読む→

Get the Empowerment Starter Kit

You are probably know Dr. Ken Blanchard, a leadership development icon, and the

続きを読む→

【事例紹介】自立人材と組織の一体感を実現させた誠晃貿易が取り組んだ「エンパワーメント」とは

エンパワーメント組織づくりをテーマにした先月の無料セミナーでは、ゲストスピーカーから具体的な導入事例やその成果について共有いただきました。参加者は経営者や人事担

続きを読む→

おすすめ:

おすすめ:

おすすめ:

おすすめ: