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リーダーシップ・部下育成

チームを効果的にリードする4つの鍵

高まるチームの重要性

チームワークの重要性がかつてないほど増してきています。不確実性が高まる中、困難に対して、力を合わせてクリエイティブに対処していくには、チームワークが必要だからです。さらには、バーチャルテクノロジーを活かしてグローバルに連携することが可能になり、グローバルチームを運営することも増えてきました。

そのような状況下、ケン・ブランチャード社とTraining誌が共同で実施した調査で次のことが明らかになりました。

人々の仕事時間の約50%はチームでの仕事

にも拘らず、

「自分のチームは、大抵は高いレベルのパフォーマンスを出している」と考える人は27%

高いレベルのパフォーマンスを出すことの妨げとなっているものとしては「説明責任の欠如」「意思決定の不明確さ」「稚拙なリーダーシップ」といったことが挙げられますが、中でも最大の要因は「明瞭さの欠如」です。

しかし、朗報もあります。
チームを率いるリーダーは、適切なトレーニングを受ければ、チームの状態に応じたリーダーシップを効果的に発揮し、最大限のパフォーマンス発揮へと導くことができるようになります。

チームリーダーの役割

今回の研究結果によると、チームのパフォーマンスを向上させるリーダー行動には主のようなものがあります。

  • 明確なチーム目標を設定する
  • チームの目的が明確であることを確認する
  • チームの目的と組織全体のビジョン・価値観との整合を取る
  • チームの成果の進捗を把握する
  • チームメンバーがコミットしたことに対する説明責任を負わせる

リーダーがこれらの行動を取る頻度と、チームのパフォーマンスは相関関係があるのです。

また、チームは最初からいきなりハイパフォーマンス・チームになれるわけではありません。
下図にある4つの分野を、下から順番に積み上げていくことで、ハイパフォーマンス・チームを創り上げることができます。

2011

では、それぞれの分野について少し説明しましょう。

1.成果を出すために方向性を合わせる

チームの立ち上がりの段階では次のことを確認しましょう。

  • チームは、「何のために」「何に」取り組むのがわかっているでしょうか?
  • どのように目標を達成したらよいか見えているでしょうか?
  • どのように協力し合うべきか合意できているでしょうか?

チームの滑り出しをスムーズにするためには、目的・目標・メンバー間の役割分担・チームで守るべき行動規範が明確になっていることがとても大切です。

2.対立時もコミュニケーションを取る

チームが2番目の段階に進むと、次のようなことがポイントとなります。

  • アイデアや意見を躊躇なく表明することができるでしょうか?
  • 恐れを感じることはないでしょうか?
  • 他者から多様な視点を学ぶことに積極的でしょうか?

チーム内で意見が対立したり、難局に直面したりしたときは、メンバーたちが率直に意見を表明し、好奇心を持って他人の意見に耳を傾け、全メンバーがもたらす多様性を活用することで、チームが前進できます。

3.チームの結束を高める

3番目の段階に進んだ証として、メンバーが互いに協力するようになったことが見てとれますか?ただ、協力しつつも、まだ少し迷いや遠慮があったりしますか?チームがまとまっていくには、メンバーたちが、チームに対して、そしてお互いに対して、高い信頼感を持てることが必要です。
互いに協力して作業すると同時に、各自がチームにコミットしたことに対して責任を果たすことで、信頼感を高めていけます。

4.高い成果を維持する

最後の段階に到達した証として、チームが一丸となって働いていることが見て取れるでしょうか?生産性が高く、もっと挑戦したいと思っているでしょうか?高い成果を達成したチームは、さらに調整したいと願うものです。メンバーたちは、チームの自立性を求め、リーダーとしての責任を共有するつもりがあります。そして、チームとしての相乗効果を維持し、継続的な改善に努める必要があります。

ケン・ブランチャード社とTraining誌の共同調査によって、今日のチームが置かれている状況の断面が明らかになりました。この調査結果が、それぞれの組織において、チームの効果性と成果を高める方策を検討するきっかけとなれば幸いです。さらに、人材育成担当者にとって、チームリーダー向け研修を企画する際の参考にしていただければと思います。

なお、この調査結果に基づいて開発された、「チーム・リーダーシップ」研修プログラムの日本語版を2020年12月にリリースいたします。是非、お気軽に12月4日(金)の無料説明会にお越しください。

説明会の詳細はこちら

記事の英語原文はこちら(Ebook)
調査結果詳細(英語)はこちら

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