「ブランチャードサミット2012」でベストプラクティス企業例として取り上げられた事例のご紹介です。
今回は、長年に渡ってSLII(R)をご活用いただいている日産自動車(Nissan North America)様の事例です。
プレゼンテーションで、特に興味深かったのは下記の3点です。
まず、SLII(R)の実践効果を最大化する為に、様々な関連プログラムが用意されていることです。
2日間ないしは3日間のSLII(R)の受講が、全マネジャーに義務付けられているのに加え、リスニングスキル、難しい会話術、Coaching Essentials、360度調査、1対1のコーチングなどが提供されています。
こうしたプログラムによって、マネジャーの皆様は、より効果的にリーダーシップスタイルの「S2」や「S3」を発揮されているものと想像します。
2点目は、プレゼンターのお一人Lori Durrough氏(HR Talent Management部のシニアマネジャー)のご専門が、数学・統計学とあって、研修効果測定をきっちりとやられていることです。
研修前と後の行動についてアンケート調査で把握や、研修を受講したマネジャーと未受講のマネジャーとの比較をされています。
ちなみに、受講後のマネジャーは、未受講のマネジャーと比べて「マネジメントのクオリティ」が15%向上したという結果が得られたそうです。
3点目は、人材育成の機運を高める為の社内マーケティングの諸活動について、惜しげもなく情報公開していただいたことです。
カルロス・ゴーンCEOからのメモ、社内ポスター、独自に作成した研修紹介ビデオなどの実物が会場で紹介されていました。
まるで、自動車の宣伝を見ているかのような洗練されたつくりに、聴衆は感嘆していました。
今後は、日産自動車の南米での事業進出に伴い、この一連の育成プログラムを南米でも展開する予定だそうです。